野球選手が目の下に塗っているあの黒いやつ?ただのオシャレだと思っていませんか?
目の下の黒いやつが試合の勝敗を左右するほど、驚きの効果があるんです。
あの黒いやつが、選手たちのパフォーマンスや視界に大きな影響を与えているとしたら、どう思うでしょう。
なぜ野球選手がこぞって使うのか、その秘密を知れば、あなたも試してみたくなる。
勝利を掴むための武器となる目の下の黒いやつ、その驚きの力をぜひ読み進めてその秘密を確かめてください。
野球観戦歴40年、野球経験歴12年の筆者が語る「目の下の黒いやつ」について、3分で読み終えられるこの記事では、その驚きの効果と秘密に迫り解説しています。
なぜ、野球選手がこぞって愛用するのか、なぜ彼らが欠かさず使うのか、その理由を探ると野球の裏側が少し理解できるかもしれません。
野球選手の目の下の黒いやつとは何か!あの見た目の効果とは?
単なるいたずらに貼られているワケではない、野球選手の目の下の黒いやつの名称をアイブラックと言います。
太陽の光や照明の眩しさを軽減し、視界をクリアに保つためのものです。
太陽の光やスタジアムの照明で、目の下(頬骨辺り)で反射した光が両眼のコントラスト(色彩)を鈍らせます。
背景にボールが溶け込み、見え難くすることから、野球選手やアメリカンフットボールの選手を中心に使用されています。
例えば、野球場の応援団が白のTシャツを着て密集して座り、そこに照明の光や太陽光線とボールが重なると、選手によってはエラーに繋がることもあります。
野球選手に取って一つのエラーが、補欠や二軍落ちに繋がることもあるので選手たちは必至です。
使えるモノは、なんでも使って見る精神ですね。
アイブラックは昔、炭やグリースをベースにした塗料が主流でした。
現在では手軽に使用できるシールで貼るタイプのものやスティック状の塗るタイプのものが普及しています。
選手によってもボールを見る角度や視力も違うので、アイブラックを使用することでボールを見やすくし、パフォーマンスを向上させている選手もいるでしょう。
ただし、その効果は光の強さや選手の個々の条件によっても異なるので、全ての選手に同じ効果が期待できるとは限りません。
目の下に黒いやつを塗ることで、顔も引き締まりビジュアル的にも目立ちやすくします。
集中力も増して行き、より戦闘モードに入り易くするので、歌舞伎や部族をも思わせる心理的効果もあるのかもしれません。
選手によっては、自身のテンションを上げ、士気を高めるために毎回のルーティンや儀式となっている人もいるのではないでしょうか。
一流と言われる人ほどルーティンを多く持っていると聞きます。
例えば、靴下は左足から穿き、靴は右足から履き入れ、球場に入る時は左足から入るなど、ルーティンも様々です。
野球選手が目の下に黒いやつ(アイブラック)を付ける理由には、パフォーマンスの向上はもちろんのこと、ファッション・ビジュアル的な効果を期待している選手もいると言えます。
野球界にとって無くてはならない存在へとなりつつあるのかもしれません。
野球選手の目の下の黒いやつ!アイブラックの歴史
アイブラックの歴史を紐解いていくと正直な所、いつ・誰が・どこで初めて使用したのかは、私の力では見つけ出すことはできませんでした。
アイブラックの歴史はさらに古く、古代エジプト人が太陽の反射を抑えるために黒い鉱物を目の周りに塗っていたことにも関連しています。
私の調べでは、遡ること3300年以上前の古代エジプト第18王朝ツタンカーメンのアイラインから始まったのではないか説にたどり着けたのが精一杯でした。
そしてこれも憶測にはなってしまいますが、初めて野球選手で目の下の黒いやつ(アイブラック)を塗った選手がこの選手!
1942年にメジャーリーガー(MLB)選手のフィル・リズートが、試合中に初めて目の下に黒いグリースを塗ったことが分かりました。
当時フィル・リズートは、ニューヨーク・ヤンキースのショートを守り活躍しており、リズートは強い太陽光がプレーに与える悪影響を軽減するために、軍用のグリースを目の下に塗り光の反射を抑えたと言われます。
1943年に彼は第二次世界大戦にも従軍しており、軍用のグリースを塗るというアイデアが浮かんだことからもフィル・リズートの年代の選手が初めて使用したということが言えるのではないでしょうか。
このシンプルなアイデアが視界をクリアにし、彼のプレーに良い影響を与えたのかもしれません。
この技術は徐々にMLBの他の選手にも広まり外野手やバッターなど、視界の確保が重要なポジションの選手たちに愛用されるようになりました。
視界改善の効果が科学的に支持されるようになり、アイブラックはNFL(アメリカンフットボール)など他のスポーツにも広がり、多くの選手にとって欠かせないアイテムとなっていったのではないでしょうか。
目の下アイラインではなく、頬骨辺りに塗り始めたアイブラック!この知恵こそ現代スポーツにおける視覚補助具として進化を遂げた。
このアイデアがいまもなお多くの選手に支持を集めている目の下の黒いやつ!
アイブラックの根底には昔のスポーツ選手たちの創意工夫を重ねた努力の結晶であると言っても過言ではありません。
野球選手の目の下の黒いやつ!(アイブラック)シールとスティックの比較
野球選手が目の下に付ける黒いやつ(アイブラック)には、シール(貼る)タイプのものとスティック状の(塗る)タイプの2種類が存在します。
それぞれには異なる特徴があります。
野球選手の目の下の黒いシールタイプのアイブラックには、形が整えられたシールを目の下に貼るだけの手軽なタイプです。
使い方は簡単で、短時間で準備ができるのが大きな利点でもあり特徴です。
また、シールタイプは汗や水に強く、長時間の使用でも剥がれにくいという特徴ではありますが?
夏場のデーゲームで大量の汗をかくと剥がれることも。夏の日のデーゲームでは、何度か貼り直す必要があるでしょう。
シールタイプのアイブラックは一度貼ってしまうと、位置の微調整が難しいので、何度も貼り直すと皮膚に刺激を与えるので敏感肌な選手には向かないかもしれません。
野球選手の目の下の黒いやつ!塗るタイプのアイブラックは、スティック状になっており口紅のような形をし、直接目の下に塗ることができます。
このスティックタイプのアイブラックは、自分で好きな形や濃さに調整できる柔軟性が魅力的です。
目の下に大きく塗り光の反射を軽減させる範囲を広げたり、薄く細く塗って目立たないように塗ることもできます。
安全で低刺激、マイルドな素材になっているので、肌に簡単に塗布できるとのことです。
防水性と耐汗性にも優れているのでアウトドアスポーツで使用し、使い終わったらティッシュやタオルで拭き取れます。
しかし、汗をかいたり手で顔を拭いたりすると、アイブラックが崩れてしまうこともあるので、試合中に崩れた時には再度塗り直す必要があります。
両者を比較すると、シールタイプは夏場の試合中に剥がれることもありますが、手軽に短時間で準備ができる所が利点です。
しかしシールタイプだと微調整が難しく、フィット感に欠ける所もあります。
スティックタイプでは自由で個性的なデザインに仕上げることができ、自分の好みに合わせて調整は可能ですが、耐久性にはやや欠ける所もあると言えます。
シール(貼る)とスティック(塗る)タイプの両方を夏と冬と天候によって、使い分けできると良いのかもしれません。
プロ野球選手はドーム球場という室内での試合が多いので、自分のプレースタイルと試合の状況に合わせて、最適なアイブラックを選んで使用しているのではないでしょうか。
野球選手の目の下の黒いやつ!ナイターとデーゲームの違いとは?
野球選手の目の下の黒いやつ!アイブラックはナイター(夜)とデーゲーム(昼)では異なるのか?
ナイターでは、太陽の代わりにスタジアムの照明が野球場を照らします。
野球場の照明は全体を照らすように設計されていますが、それでも照明の位置や角度によっては、選手の目に直接光が入ることがあります。
ナイターでの照明の光は、デーゲームの太陽光ほど強くはなく、反射も比較的少ないのでアイブラックの効果はデーゲームほど強くは感じられないかもしれません。
しかし、ナイターでも照明の光が地面(人工芝)や他の選手のユニホーム・ベルト・ヘルメット・バットなどからも反射し、選手の視界を妨げることがあります。
こうした突発的な反射光を抑えるためにアイブラックを常に用意している選手もいるのではないでしょうか。
野球選手にとって視界を少しでもクリアに保ち、ボールを確実に目で確認できないと、あの石のように硬いボールへの恐怖心も生まれ、選手生命を早めることにもなり兼ねません。
デーゲームでは太陽の光が非常に強く、特に晴れた日中は直射日光だけでなく、地面からの照り返しや周囲からの反射光も多くなります。
この強い光が選手の目に直接入ると、眩しくて視界はぼやけたり、まったく見えない状態になるときもあります。
特に守備で野手がフライを追いかけるときやキャッチするとき、選手がバッターボックスに入ったときなどは、ピッチャーの投球ホームすら見え難いときも。
このように太陽光の強いデーゲームには、アイブラックを用意して置くと効果を発揮します。
太陽光が反射して目に入る眩しさを軽減できれば、より選手はプレーに集中することが出来るのではないでしょうか。
デーゲームの日に、目の下の黒いやつ(アイブラック)を付けている選手が多いのも頷けます。
結果的にナイターでもデーゲームでもアイブラックは用意して置いた方がよいでしょう。
デーゲームでは特に効果的と言えますし、ナイター照明の光がここぞとばかりにあなたを眩しく照らすかもしれません。備えあれば患いなしですね。
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