子どもが少年野球を続けていると、ふと気になる時期があります。
最初に買ったグローブ、このまま使わせていて大丈夫かな、と。
買ったときには少し余裕があったのに、いつの間にか手が大きくなっている。
周りを見ると、新しいグローブに替えている子も増えてきた。
そんな変化が見えてくると、「そろそろサイズを変えた方がいいのかな」と考え始める親御さんも多いです。
ただ、グローブには小学4年生になったら交換しようと決めた替え時があるわけではありません。
見るべき所は、学年そのものではなく、子どもの手とプレーの変化です。
低学年から高学年へ進む数年間は、体も野球も大きく変わります。
その変化に今のグローブが合わなくなってきたときが、サイズを見直すタイミングです。
この記事では、新しいグローブをどう選ぶかではなく、今使っているグローブが「まだ使えるのか」「そろそろ替え時なのか」という視点から考えていきます。
サイズを変える時期は、学年よりグローブの中を見る
グローブの外見を見ていると、まだ十分使えそうに見えることがあります。
革に破れがなく、紐も切れていない。
形も大きく崩れていなければ、見た目に問題なさそうに感じるでしょう。
しかしそれでも、子どもの手には合わなくなっていることがあります。
確認したいのは、グローブの中で手がどのように収まっているかです。
以前より指先が奥まで入りすぎていたり、手の甲や指まわりに窮屈さを感じたりするようなら、成長によってサイズ感が変わってきた可能性があります。
子ども自身は、毎日のように使っているグローブなので、少し窮屈になっても意外と気づかないものです。
だからこそ、ときどき親から「最近、きつくない?」と聞いてみるだけでも違います。
見た目ではなく、グローブの中。
サイズ交換を考えるときは、まずそこから見ていきましょう。
低学年で買ったグローブが、高学年でも合うとは限らない
少年野球を始めたころに買ったグローブを、大切に何年も使っている子もいます。
使い込んだグローブは少しずつその子の手に馴染み、捕球しやすい形になっていきます。
ただ、低学年から高学年にかけては、体格が大きく変わる時期でもあります。
身長が伸びれば手も大きくなり、握る力も強くなってきます。
小学1、2年生のころにはちょうどよかったグローブが、4年生、5年生になるころには小さく感じることもあるでしょう。
ここで大切なのは、「何年使ったから替える」という考え方ではありません。
今でも自然に手が入り、プレー中に違和感なく使えているのであれば、そのまま使い続けても構いません。
反対に、まだ使用年数が短くても、手の成長に合わなくなっているなら見直す必要があります。
使用年数よりも、子どもの成長を基準に考える方が自然です。
高学年になると、サイズより先にポジションが変わることもある
高学年になると、もうひとつ大きな変化が出てきます。
それがポジションです。
野球を始めたころはオールラウンド用を使い、いろいろな場所を守っていた子でも、学年が上がるにつれて内野や外野など、守る場所がある程度決まってくることがあります。
この場合は、単純なサイズアップとは少し意味が変わります。
今使っているグローブが手に合っていても、プレーする場所に合わせて新しいグローブを考える時期が来るからです。
私自身も野球を続けてきましたが、グローブは単純に大きい、小さいだけではありません。
形が変われば、捕ったときの感覚やボールの取り出しやすさも変わります。
だから高学年になってからの買い替えは、「大きくなったから次のサイズ」というより、今のプレーに合っているかまで見た方が選びやすくなります。
次のグローブを選ぶときに、サイズだけでなく価格やオールラウンド用、メーカーの違いまで確認したい方は、「少年野球のグローブ選びで失敗しない!初心者の親が知るべき5つのポイント」も参考にしてみてください。
柔らかくなったことと、買い替え時期は同じではない
長く使ったグローブは、新品のころより柔らかくなります。
それを見て、「もう古いから替えた方がいいのかな」と感じることもあるかもしれません。
でも、柔らかくなっただけで買い替える必要はありません。
むしろ、しっかり使い込んで自分の手に馴染んだグローブは、捕球しやすい状態になっていることもあります。
気をつけたいのは、単に柔らかいのではなく、形を保ちにくくなってきた場合です。
捕球面が大きく崩れていたり、紐が傷んで全体がゆるくなっていたりすると、以前と同じ感覚で使えなくなることがあります。
紐の交換などで直せるケースもあるため、傷みが出たからといって、すぐ買い替える必要はありません。
ただ、手の成長と道具の傷みが重なってきたなら、新しいグローブを考える時期としては自然です。
新しいグローブへ替えるとき、古いグローブは捨てなくてもいい
新しいグローブを買うと、それまで使っていたものは役目を終えたように感じます。
でも、すぐに処分する必要はありません。
新しいグローブは、最初から古いグローブと同じ感覚で使えるとは限らないからです。
練習では少しずつ新しいグローブを使いながら、これまでのグローブも残しておけば、急に使いにくさを感じたときにも、すぐ戻せます。
それに、最初のグローブには思った以上に思い出が残っています。
初めてキャッチボールをした日や、試合に出た時のこと。
何度もボールを落としながら、少しずつ捕れるようになっていった時間も、そのグローブと一緒です。
新しいものへ替えることと、古いものを手放すことは別に考えてもいいと思います。
買い替えは、子どもの成長を感じるひとつの節目
子どものグローブを買い替えるとなると、また費用もかかります。
まだ使えそうなのに、と迷うこともあるでしょう。
でも、低学年のころに買ったグローブが小さくなったということは、それだけ子どもの手が大きくなったということです。
オールラウンド用からポジションに合ったグローブが欲しくなったなら、それだけ野球の中で自分の役割が見えてきたのかもしれません。
そう考えると、グローブを替える時期は、単なる道具の買い替えではありません。
子どもの成長を感じられる、ひとつの節目です。
学年だけを見て、「そろそろ替えなきゃ」と焦る必要はありません。
今のグローブを使っている姿を見ながら、手の収まり方やプレーの変化に目を向けてみてください。
そして、今までのグローブでは少し合わなくなってきたと感じたとき。
そこが、その子にとって次のグローブを考えるタイミングです。



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